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就労継続支援B型のパソコン作業って何をするの?PC未経験でも大丈夫?

就労継続支援B型のパソコン作業って何をするの?PC未経験でも大丈夫?
  • パソコン作業ができるB型事業所ってないの?
  • B型事業所のパソコン作業ってどんなことをするの?
  • パソコン未経験でも作業できるの?

この記事ではこのような疑問を解決します。

就労継続支援B型事業所では、障害や病気によって一般就労が困難な方に対し、生産活動と呼ばれる軽作業をはじめとするお仕事を提供しています。

事業所によって作業内容は異なり 、組立て・袋詰め・シール貼り・検品・封入などの単純作業が一般的ですが、近年ではパソコン作業を提供している事業所も少なくありません。

就労センターの利用者さんの中にもパソコン作業に興味のある方が多く、日々パソコンを使った様々な作業に取り組まれています。

そこで今回は、B型事業所におけるパソコン作業について詳しくご紹介したいと思います。

パソコン未経験の方でも自分のペースでゆっくり始められる作業も紹介しておりますので、自分にもやれそうなパソコン作業があるか、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。 

就労継続支援B型事業所のパソコン作業をご紹介

就労継続支援B型事業所のパソコン作業をご紹介

就労センターのパソコン作業をご紹介する前に、まずは一般的なB型事業所におけるパソコン作業について見ていきましょう。

B型事業所のパソコン作業は大きく分けて「クリエイティブ・デザイン系作業」と「タスク系作業」の二つに分類できます。それぞれの具体的な内容をご紹介します。

クリエイティブ・デザイン系作業

文字通り何かを創り出したり、デザインする作業になります。依頼主やユーザーのニーズを形にしていく大変やりがいのあるお仕事です。

クリエイティブ・デザイン系の主な作業
  • チラシ、ポスター、パンフレット、リーフレットなど紙媒体の制作
  • 名刺制作
  • 商品ラベル制作
  • WEBサイトのデザイン、コーディング
  • プログラミング(JavaScript、PHPなど)
  • 画像の加工・編集
  • アニメーション制作
  • 動画編集

あくまでB型事業所での作業になりますので、どの作業も自分のペースでゆっくり進められることがほとんどですが、作業にはフォトショップやイラストレーターなどの専用ソフトを使用することが多く、未経験の方は慣れるまでに一定の期間が必要になります。

また、デザインについてはレイアウトや配色などに関する専門知識が求められる作業もあるため、ご自身でも学習しながら根気よくスキルアップしていくと良いでしょう。

タスク系の主な作業

データ入力やGoolgeを使った調査など、パソコンの基本操作ができる方であればすぐに取り組むことのできる事務的な作業になります。

タスク系の主な作業
  • データ入力
  • リスト作成
  • 文書作成
  • Webライティング
  • Amazon、楽天等への出品登録
  • 不動産サイトの情報入力
  • パソコン解体

クリエイティブ・デザイン系のお仕事に比べると地味な作業に見えるかもしれませんが、タスク系作業の需要は大変多く、パソコンを使って一人でコツコツと作業したい方にはお勧めです。

タスク系作業のほとんどがマニュアルを見ながら進めていけるので、デザインセンスや高度なパソコンスキルなどは必要ありません。 

就労センターのパソコン作業について

就労センターのパソコン作業について

就労センターはクリエイティブ・デザイン系とタスク系、両方のパソコン作業を取り扱っているため、利用者さんの希望に合わせて、週1日1時間から無理なく行えるパソコン作業を案内しております。

パソコン作業のご紹介

就労センターで利用者さんが日々取り組まれているパソコン作業をご紹介します。
※以下は作業の一例です。時期によって作業内容は異なります。

リスト作成

インターネットで会社名などを検索し、Excelに入力するお仕事です。(営業先リスト、ネットショップの価格調査などに活用されます)

特に難しい作業はなく、文字入力ができる方ならどなたでもこなせる単純作業ですが、自分のペースで黙々と作業したい方には特にお勧めです。

パソコンの分解作業

企業や個人から回収した中古パソコンのデータ消去や分解作業などを行います。

ハードディスクやCPU、メモリなどのPCパーツをドライバー等を使用し、一つひとつ取り外していく作業になりますので、経験がなくても行うことが可能です。

メールでの顧客対応

メールにて問い合わせや注文などの受けた後、その内容に応じて返信するお仕事です。慣れてきたら、集計などをお願いする事もあります。

出品登録

楽天、Yahooショッピング、Amazonなどのネットショップに出品する商品を登録します。各サイトの管理画面から行いますが、特に難しい点もなく、自分のペースで行うことのできる作業の一つです。

不動産物件の登録

スーモを始めとする不動産ポータルサイトに物件情報を登録します。ネットショップの登録作業と同様、各サイトの管理画面から画像登録やテキスト入力を行います。

データ入力

社内文書や雑誌などの文章を入力していきます。難しい内容の文章はなく、キーボード入力が苦手な方でも経験を積めば徐々に慣れていきますのでご安心ください。

未経験でも自分のペースでスキルアップ可能

ご紹介した各作業には、作業マニュアルを準備しておりますが、パソコン未経験の方の中には「自分にできるかな…?」と不安に思われる方もいらっしゃることでしょう。

でもご安心ください。就労センターではパソコン本体の電源の入れ方やモニターの付け方、キーボード練習や各ソフトの使い方など、一人ひとりのレベルに合わせて担当職員に相談できるサポート体制を整えております。

クリエイティブ・デザイン系の作業に関しましては、社内にデザイナーやプログラマーも在籍していますので、都度相談しながら作業することも可能です。

パソコン作業を提供できる理由

就労センターはパソコン作業・カンタン作業・体を動かす作業など、700名以上の利用者さんに対応できるよう色々な作業を準備しており、一般的なB型事業所と比較するとパソコン作業の種類と量は豊富な方だと思います。

就労センターがなぜ多くのパソコン作業を利用者さんに提供できるのか、その理由をご説明します。

パソコン作業したい利用者さんは多い

現在のIT業界は慢性的な人材不足が続いており、その不足人数が2030年には最大で約79万人にも及ぶという試算が発表されています。

今後もIT業界において申告な人材不足が予想される中、就労センターはパソコン作業に生産活動の将来性を見出し、職員の育成・環境整備などいち早くその準備に取り組んできました。

本日に至るまでに多くの障壁がありましたが、「パソコン作業をしたい」という利用者さんの声に応えるべく、職員一丸となって取り組んできた結果、たくさんの実績で多くの企業様から信頼をいただき、現在では様々なパソコン作業を安定して受注させていただいております。

歴史がある

就労センターは就労継続支援B型を運営して13年間の歴史があります。色々な企業の仕事を受注する中で、積重ねてきたパソコン作業が種類豊富にあります。

パソコン作業と言いますとIT企業からの案件が多いイメージがあるかもしれませんが、現状、IT系以外の既存顧客からの案件がその多くを占めています。

利用者さんの声

  • 利用者 R.Kさん
    (女性・25歳・知的障害) 

    今から約三年前、相談支援センターの紹介がきっかけで就労センターのことを知り、パソコンを使ったお仕事ができる点に魅力を感じて通所を決めました。

    今までに様々なパソコン作業を経験してきましたが、現在は医療データの入力を担当しています。とても楽しい作業なので、夢中になっているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。自分が思っていた以上に作業をこなせるので、この調子でパソコンスキルを磨いて一般就労を目指したいと思います。

  • 利用者 S.Tさん
    (女性・56歳・精神障害) 

    グループホーム入居に伴い、日中活動の場を探していた時、パソコン作業もできる事業所として就労センターのことを知りました。以前からオンラインゲームでパソコンを使っていたので、抵抗なく取組めているかな、と自分では思っています。

    良い点は、どんな作業もわかるまで丁寧に教えてくれる事と自分のペースで取組めることです。今は週3回のペースで通所し、主に薬局や不動産関係のデータ入力を担当しています。知らないことを覚えるのは好きなので、色々なパソコン業務にチャレンジしたいです。

  • 利用者 T.Mさん
    (男性・35歳・精神障害) 

    在宅で、Amazonなどの通販サイトを中心にデータ入力を担当しています。働きたい気持ちがあってもなかなか一歩が踏み出せなかったのですが、人の目が気になってしまう自分には在宅というのがあっているのか、今では週5回頑張れています。いつになるか分からないけど、一般企業へ就職できたらって思っています。

障害があっても働きたい障害があっても働きたい

B型事業所でパソコン作業をするメリット

B型事業所でパソコン作業をするメリット

いかがでしょうか。ここまでのご説明でB型事業所、そして就労センターのパソコン作業について概ねご理解いただけたのではないでしょうか。

もちろん、B型事業所にはパソコン作業以外にもたくさんのお仕事がありますので、自分に合った事業所選びをお勧めしますが、B型事業所でパソコン作業をするメリットもご紹介しておきますので、ぜひ参考になさってください。

B型事業所でパソコン作業をするメリット
  • コミュニケーションが苦手な方にも人気
  • 在宅でも作業可能
  • 週1回1時間から取り組める
  • 資格取得や就職を目指せる

コミュニケーションが苦手な方にも人気

B型事業所には色々な障害や病気をお持ちの方がいらっしゃり、コミュニケーションが苦手という方も多くいます。

パソコン作業は人とのコミュニケーションを少なくなりますので、ひとりで黙々と取り組まれる利用者さんが多く、人と話すのが苦手、コミュニケーションに抵抗があるという方に好まれる作業の一つです。

 
就労センターでは、1事業所あたり10数か所の個室空間を用意しており、落着ける環境づくりを大切にしているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

在宅でも作業可能

パソコン作業の多くは、パソコンとインターネット環境さえあればご自宅での作業が可能です。

在宅ワークによって人とのコミュニケーションを減らし、「家なら仕事できるかも」「人混みが苦手」などのお悩みからも解消されるので、この点も人気の理由となっています。

週1回1時間から取り組める

就労センターの場合、パソコン作業にノルマがありません。納期に焦らされることなく、一人ひとりの体調や都合に合わせ週1回1時間から行うことが可能です。

ご希望の方には無料送迎サービスがあるので焦ることなく、自分のペースで楽しみながら作業してくださいね。

資格取得や就職を目指せる

日々のパソコン作業が資格取得や就職の際に役立つこともあります。

パソコン操作ができるだけで事務職として就職を目指せますし、クリエイティブ・デザイン系のスキルを習得すればデザイナーやプログラマーなどの専門職に従事することもできます。

また、資格を取得すれば就職活動で大きなアピールポイントになりますので、まずは資格取得を目指して作業してみるのも良いでしょう。

B型事業所のパソコン作業で目指せるIT系資格
資格名 概要
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) マイクロソフト社の製品であるWordやExcelなどのスキルを証明できる資格です。この資格はどの程度パソコンを扱えるかを客観的に示すことができ、事務職で就職を目指す方には特に大きなアピールとなります。
パソコン検定 パソコンも含めた総合的な情報通信技術(ICT)の知識・技能を証明できます。この資格のみで就職を目指すことは難しいかもしれませんが、パソコンスキルの習得には大いに役立ちます。
情報処理技術者試験 IT企業に就職したい人、現在IT企業に従事している人を対象にした国家資格で、資格を取得することでITに関する基本知識があり、かつ実務面でのスキルも保有していることを証明できます。
Webクリエイター能力認定試験 Webサイトのデザイン力やコーディング力など、Webクリエイターとして必要な基礎スキルが備わっていることを証明できます。当資格の取得と併せ、自身の制作実績をまとめたポートフォリオなどでスキルをアピールすると、より就職で有利となるでしょう。
画像処理検定 コンピュータを用いたデジタル画像処理スキルを証明してくれます。フォトレタッチソフトを感覚やセンスだけではなく理論に基づいて操作できるようになり、クライアントとの折衝にも大変有効で、現役エンジニアにも人気のある資格です。
アドビ認定プロフェッショナル アドビ株式会社が開発・販売するフォトショップやイラストレーターなどのソフトはWebデザイナーやクリエイターの必須スキルとなっています。これらアドビ製品に対して一定のスキルを持つことを証明できます。取得することにより、DTPオペレーターやデザイナーとしての道も開けてくるでしょう。

パソコン作業についてよくある質問

パソコン作業についてよくある質問

パソコン作業についてよくいただく質問をまとめましたので、お役立てください。

Q.パソコン作業に特別な技術は必要ですか?

特に必要ありません。

出来ないことや分からないことがあっても担当職員によるサポート体制があるのでご安心ください。キーボード入力等、パソコンの基本操作からゆっくりと慣れていきましょう。

Q.障害者手帳がなくてもパソコン作業をできますか?

障害者手帳がなくてもパソコン作業は可能です。

但し、B型事業所を含めた就労継続支援サービスの利用には、一般的に「受給者証」と呼ばれる障害福祉サービス受給者証が必要になります。

受給者証は各自治体から発行されますので、詳細は市町村の福祉課にお問い合わせください。

Q.どんな作業なのか事前に見学できますか?

もちろん見学できます。

就労センターでは見学・体験会を随時開催していますので、パソコン作業を始め、その他の作業も実際に体験していただけますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

まとめ

本記事でご紹介したように、B型事業所のパソコン作業はクリエイティブ系の作業から、タスク系の作業まで多岐に渡っています。

パソコン操作が不安な方はデータ入力、文字起こしなどのタスク系作業で経験を積み、慣れてきたらクリエイティブ系作業に取り組まれるのが良いかもしれませんね。

パソコン作業はひとりでも出来るのでコミュニケーションが苦手な方にもお勧めですし、資格取得や就職に繋がる可能性もあります。

当記事がB型事業所の利用を検討中で、パソコン作業に興味のある方の参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

監修行政書士 有元 吉野

2014年に行政書士資格取得後、行政書士法人にて研鑽を積み、
2016年から障害福祉分野に注力。
福祉事業所には欠かせない都道府県・市町村への各種申請件数は100件以上。
また、福祉施策調査を実施し、障害福祉事業所に対し、運営提言も行っている。
「行政書士ありもと法律事務所」の代表行政書士でもある。

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