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就労継続支援B型の一日の流れは?スケジュールや仕事内容などもご案内

就労継続支援B型の一日の流れは?スケジュールや仕事内容などもご案内
  • 就労継続支援B型を利用したいけど、どんなスケジュールになっているの?
  • 就労継続支援B型って実際にどういうことをするの?

この記事ではこのような疑問を解決します。

就労継続支援B型事業所では、一人ひとりの健康状態や障害特性に合わせ、自分に適したお仕事を自分のペースで取組むことができます。

「病気や障害で就職できないけど働きたい」、そんな思いをお持ちの方の中には、B型事業所の利用を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、B型事業所での過ごし方を詳しくご理解いただくために、就労センターにおける利用者さんの一日をご紹介したいと思います

B型事業所での過ごし方・作業スタイルは様々で、事業所内で作業する方、協力企業に出向き作業する方(施設外就労)、自宅で在宅作業する方など、利用者さん一人ひとりに合わせた提案を行っております。

それぞれの利用者さんの一日のスケジュールやお仕事内容などもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

就労継続支援B型の一日の流れ

就労センターには、大きく分けて「事業所内就労」「施設外就労」「在宅就労」の3つの勤務形態があります。それぞれの特徴や一日の流れについて見ていきましょう。

事業所内就労

事業所内就労

事業所内就労とは、利用者さんが通う事業所内でお仕事をすることです。詳しくは後ほどご紹介しますが、主な仕事内容は各種加工・パソコン作業・組立て・袋詰めといった軽作業が中心になります。

就労センターでは黙々と作業できる個室や、体調が悪い時に横になれるベッドルームなど、周りの目を気にせず落ち着いて働ける環境作りを大切にしています。

事業所内就労 一日の流れ

  • 10:15
    来所・作業開始
  • 11:00
    休憩
  • 11:15
    作業時間
  • 12:00
    片付け・昼食準備
  • 12:15
    昼食・お昼休み
  • 13:15
    作業時間
  • 14:00
    休憩
  • 14:15
    作業時間
  • 15:00
    片付け・掃除
  • 15:15
    帰宅

朝10時15分から作業を始め、休憩時間をはさんで午後3時15分に終了します。昼休憩とは別に午前午後に15分ずつ休憩時間があるため、無理なく働けるスケジュールとなっています。

また、午前中のみ、午後からのみなど体調や体力にあわせて自分のペースで通所されている方も多くいらっしゃいます。

休憩中は無料で提供しているドリンクを飲みながら一息つく方、スマホでゲームする方など、利用者さんそれぞれが自由にリラックスした時間を過ごしています。

事業所内就労 作業の一例
組立作業 文房具や小物などの組立を行います。
ダイレクトメール作業 宛名ラベルを貼ったり、封入作業などを行います。
入浴剤製造 材料を混ぜ合わせ、成型・検品を行い、入浴剤を作ります。
パソコン作業 データ入力(医療機関・不動産関連)やネットショップの出品などを行います。詳しくはこちらをご覧ください。
検品・貼り付け作業 シール・切手等の検品・貼り付けを行います。
野菜の袋入れ・パック詰め 野菜の袋入れやパック詰めをします。

事業所によって作業内容は異なりますが、多くの作業には就労センターオリジナルのマニュアルをご用意しており、分からない事があれば、職員がサポートしますのでご安心ください。

施設外就労

施設外就労

施設外就労とは、就労センターと一般企業が業務委託契約を結び、その企業に出向いて行う作業のことです。

一般企業内での作業になりますので、一般就労に近い形で働くことができ、ビジネスにおける挨拶やコミュニケーションなどの社会性を身に付けることができます。

作業には必ず職員が同行しますので、利用者さんは安心して作業に取り組めます。

施設外就労 一日の流れ

  • 10:15
    出発
  • 10:30
    作業開始
  • 12:15
    昼食・お昼休み
  • 13:15
    作業再開
  • 15:00
    片付け・退社
  • 15:15
    帰宅

施設内就労と同様、体調などを確認後、数名の利用者さんと担当職員が一緒に施設外就労先の企業に移動します。

企業内では常に担当職員が同行し、作業・昼食・後片付けまで全時間帯サポートしますので、初めての方もご安心ください

企業の中での作業なので、就職後のイメージがしやすかったり、新たな仕事にチャレンジできるなど成長実感を味わいやすかったりします。

作業後は事業所に戻って解散となりますが、ご自宅が近い方など、直帰する利用者さんもいらっしゃいます。

施設外就労 作業の一例
部品加工作業 工場内の作業を行います。
クリーニング工場 布製品の畳み作業を行います。
卸市場 野菜・食品の袋詰めを行います。
玩具会社 アニメキャラクターのグッズなどの製品梱包を行います。

在宅就労

在宅就労

B型事業所には事業所で通う形態とは別に、事業所に来所せず、自宅で作業を行う【在宅就労】という形態があります。

人の目が気になってしまう方や事業所内では落着いて作業できない方、病気や障害などで事業所に通うことが難しい方でも仕事したいという想いのある方にオススメです。

データ入力などのパソコンを使った作業からシール貼りなどの軽作業まで多様な種類のお仕事をご用意しており、自宅で作業しながら一般就労に必要な知識やスキルを身に付けることもできます

在宅就労 一日の流れ

  • 10:15
    作業開始
  • 11:00
    休憩
  • 11:15
    作業時間
  • 12:00
    片付け
  • 12:15
    昼食・お昼休み
  • 13:15
    作業時間
  • 14:00
    休憩
  • 14:15
    作業時間
  • 15:00
    片付け

在宅就労中に分からない事、お困り事などがある時は、電話、メールなどにて相談可能なので、安心して取組む事ができます。

普段のコミュニケーションはメールや電話などが中心となり、作業開始と終了時刻、進捗状況などを担当職員までご連絡いただく形になります。

在宅就労 作業の一例
データ入力 Amazonの商品リスト作成や各種データ登録をします。
シール貼り 商品やダイレクトメールなどにシールを貼ります。
袋詰め ノベルティグッズなどを袋に詰めていきます。
組立て作業 小箱の組立てや箱詰めなどを行います。

サービス提供時間について

事業所内就労、施設外就労、在宅就労について案内してきましたが、就労センターのサービス提供時間はすべて午前10時15分~午後3時15分までとなっています。

一方、他のB型事業所では午前9時~午後14時、午前9時~午後18時など、作業時間は必ずしも一律ではないので、自分に適した時間帯に通える事業所選びをするとよいでしょう。

就労センターの特徴

就労センターの特徴

ここまでは、就労センターの利用形態やお仕事内容についてご紹介しましたが、就労センターの特徴についても触れておきますので、ぜひB型事業所選びの参考になさってください。

就労センターの特徴
  • お仕事の種類が豊富
  • 工賃が高い
  • 週1回半日から利用可能
  • 落ち着いた作業スペース
  • 昼食・送迎が無料

お仕事の種類が豊富

就労センターはB型事業所として13年の運営実績があり、これまでにたくさんの企業からお仕事を受注しているため、今ではパソコン作業・簡単な軽作業など、様々なお仕事を提供することが可能です。

また、現在700名以上の利用者さんで対応している豊富なお仕事の中から、その方の障害特性、体力、得意苦手を考慮したお仕事を提案するよう心掛けています。

工賃が高い

B型事業所では利用者さんの作業時間に応じて工賃をお支払いしておりますが、就労センターでは、障害年金と合わせて地域で生活できるよう、なるべく高い工賃が支払えるように取組んでおります。

<収入例>
月額工賃42,000円~52,000円
工賃には各種手当(利用期間、通所日数、生産活動実績等による)も含まれます。

週1回半日から利用可能

就労センターは利用者さん一人ひとりの体調などに合せて週1回半日から利用する事ができます。最初は少ない回数から初めて、慣れてきたら徐々に利用回数を増やしていくことも可能です。

休憩室やベッドなどのご用意もあり、体調が優れない時はいつでもお休みいただけるので、体調面に不安がある方もご安心ください。

落ち着いた作業スペース

就労センターは1事業所あたり10か所以上の個室空間をご用意しており、利用者さんが落ち着いて作業できる環境作りに努めています。

人の目を気にせず作業したい人、一人きりで静かに作業したい人など、色々なご希望に対応できます。

昼食・送迎が無料

昼食・送迎が無料

利用者さん一人ひとりに栄養バランスのとれた食事を提供したいと考えているため、日替りのおかず、ご飯、スープ等の昼食を無料で提供しています。

また、安心安全な食事を提供する取組みの一つとして、就労センターで使用するお米は契約農家さんに作っていただいた就労センター専用のお米である「就労センター米」を使用しています。

また、ご自宅まで無料で送迎していますので、交通の便が悪い方、公共の交通機関が苦手な方でも安心してご利用いただけます。

障害があっても働きたい障害があっても働きたい

就労継続支援B型ご利用の流れ

就労継続支援B型ご利用の流れ

ここまでご覧になって「自分もB型事業所を利用してみたい!」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下にB型事業所を利用するまでの流れをまとめましたので、興味をお持ちの方は参考になってください。

  • STEP1
    まずは相談
    必須ではありませんが、特に精神科・心療内科に通院中の方はまずは主治医に相談をし、障害福祉サービス利用しても大丈夫か判断してもらいましょう。

    主治医以外の相談先として、相談支援専門員や市町村がありますが、どこに相談して良いか分からない場合は、就労センターまでお問合せください。
  • STEP2
    希望のB型事業所を探す
    近隣にあるB型事業所の中から自分が通いたいと思える事業所を探しましょう。どのような事業所があるのか分からない場合は、関わりのある相談支援専門員や市町村の福祉課で教えてもらうことができます。

    B型事業所によってサービス提供時間やお仕事内容、特色なども異なるので、見学や体験を通してよく検討することをオススメします。
  • STEP3
    市町村の福祉課に利用申請する
    通いたいB型事業所が決まったら、市町村の福祉課にサービスの利用申請をします。

    申請の際に「サービス等利用計画書」という書類が必要になりますが、自分で作成することもできますし、難しい場合は相談支援事業所に無料で依頼する事もできます。サービス等利用計画書
  • STEP4
    受給者証の発行・利用開始
    市町村から利用許可が下りると、B型事業所の利用に必要な「障害福祉サービス利用受給者証」が発行されます。

    受給者証を受け取ったらそれを持って通いたいB型事業所と契約を行い、利用開始となります。 サービス利用受給者証 受給者証

よくある質問

よくある質問

B型事業所についてよくある質問をまとめました。こちらにないものはお気軽にお問い合わせください。

Q.就労継続支援B型はどんな人が利用していますか?

障害や難病がある人で、以下のいずれかの条件に当てはまる人が利用しています。

  • 企業やA型事業所などで就労経験があるが、年齢や体力の面で雇用されることが困難となった人
  • 就労移行支援を利用したが、一般就労やA型事業所での就労が難しいと判断された人
  • 上記に該当しない人で、50歳に達している人、又は障害基礎年金1級を受給している人
  • 就労移行支援事業所などで就労アセスメントを受け、就労面の課題が把握されている人

引用元:平成26年度厚生労働省「認知症高齢者等にやさしい地域 づくりに係る関係省庁連絡会議

障害とは、身体障害・知的障害、精神障害、難病とは障害者総合支援法の対象疾病として指定されている361疾病が該当します。

Q.就労継続支援B型に年齢制限はありますか?

基本的に年齢制限の上限はありませんが、下限は義務教育の兼ね合いから15歳以上となっています。詳しくはこちらをご覧ください。

Q.就労支援サービスにはどんな種類がありますか?

就労支援サービスには、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労定着支援の4種類があります。

就労移行支援

就労を希望する障害者であって、一般企業に雇用されることが可能と見込まれる者に対して、一定期間就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。

就労継続支援A型

一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。

就労継続支援B型

一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。

就労定着支援

就労移行支援等を利用して、一般企業に新たに雇用された障害者に対し、雇用に伴い生じる日常生活又は社会生活を営む上での各般の問題に関する相談、指導及び助言等の必要な支援を行います。

引用元:厚生労働省「障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス

【まとめ】就労継続支援B型の一日の流れについて

就労継続支援B型には様々な勤務形態があり、就労センターには「事業所内就労」「施設外就労」「在宅就労」の3つの働き方があります。

いずれの働き方も障害の状態や体調などに合わせ、利用日数や作業時間、お仕事の種類などを調整できるので、自分のペースで無理なく働くことができます。

当記事で就労継続支援B型における一日の流れのイメージが沸き、もう少し詳しく知りたいと思った方は、ぜひお気軽に就労センターの見学・体験にいらしてくださいね。

職員一同、皆様とお会いできることを楽しみにしています。

監修行政書士 有元 吉野

2014年に行政書士資格取得後、行政書士法人にて研鑽を積み、2016年から障害福祉分野に注力。福祉事業所には欠かせない都道府県・市町村への各種申請件数は100件以上。
また、福祉施策調査を実施し、障害福祉事業所に対し、運営提言も行っている。「行政書士ありもと法律事務所」の代表行政書士でもある。

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