- 体調に波があっても無理なく働ける仕事を知りたい
- 自分の症状や障害を理解してくれる環境で働きたい
- 体調に合わせて働ける支援や制度ってあるの?
この記事ではこれらの疑問や不安について解説します。
障害や病気で体調に不安があり「毎日決まった時間に働くのが難しい」「働きたい気持ちはあるけれど、体調を崩してしまうのが不安」と悩む人は多くいます。
体調に不安がある人の仕事選びは、給料や仕事内容だけではなく、自分の体調や生活リズムに無理なく合わせられるかを考えることが大切です。
この記事では、体調に合わせて働ける仕事やおすすめの働き方、仕事選びのポイントを紹介します。さらに、体調に不安がある方が利用できる支援制度や、就労継続支援B型についても解説しますのでぜひ最後までお読みください。
体調に合わせて働ける仕事選びのポイント
障害や病気で体調に不安がある人は、勤務時間や日数、仕事内容、職場の理解などが自分に合っているかが重要です。各ポイントについて詳しく解説していきます。
- 無理のない勤務日数と時間で働ける
- 病気や障害に理解のある職場を選ぶ
- 通勤がしやすい場所にある
- 好きや得意を活かせる仕事を選ぶ
無理のない勤務日数と時間で働ける
体調に波がある場合、長時間勤務を続けることが負担になるケースがあります。週に何日働くのか、1日何時間働くのかを確認し、現在の体力や生活リズムに合った仕事を選びましょう。
特に最初は環境の変化で疲れを感じやすくなることが考えられるため、無理をせず週2日や短時間から始めるのがおすすめです。
病気や障害に理解のある職場を選ぶ
体調に不安がある方は、病気や障害への理解がある職場を選ぶことも重要です。
- 通院による遅刻や早退
- 体調不良による休憩や休暇
こういったことを相談しやすい環境であれば、無理をせず働き続けやすくなります。求人情報だけでは判断しにくいため、面接や職場見学の際に、勤務時間の調整や休暇について確認しておくと良いでしょう。
通勤がしやすい場所にある
通勤のしやすさも重要なポイントです。仕事内容が自分に合っていても、通勤そのものが大きな負担になると、継続して働くことが難しくなる場合があります。
人によっては、満員電車でしんどくなってしまう、乗り換えが苦手、ということもあります。職場までの距離や通勤時間だけではなく、交通機関の混み具合や乗り換え回数、駅からの道のりなども確認しましょう。
好きや得意を活かせる仕事を選ぶ
仕事内容は、自分の好きや得意を活かせる仕事がおすすめです。
給料や条件が良くても、苦手なことや興味がないことを続けるのはストレスになり、体調が悪化してしまうことも考えられます。自分に合った仕事内容であれば、仕事への負担感を減らし、継続するモチベーションにつながる可能性があります。
体調に合わせて働ける!おすすめの働き方

体調に不安がある人におすすめの働き方を3つ紹介します。
在宅ワーク
在宅ワークは自宅で仕事ができるため、通勤や人間関係の負担が少ない働き方です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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周りを気にせず働ける在宅ワークですが、勤務時間や休憩時間が決まっている職場がほとんどです。そのため体調によって勤務日数や時間を調整するのは難しいでしょう。
業務の報告や相談は電話やチャットツールで行うため、ちょっとした質問などがしにくい面もあり、ある程度業務に関する知識やスキルが必要とされます。
在宅ワークに多い、ITやクリエイティブ系、事務などのスキルがある人におすすめの働き方と言えます。
フレックスタイム制の仕事
フレックスタイム制とは、一定のルールのもとで、始業・終業時刻を自分で調整できる働き方です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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勤務時間が柔軟に調整できるフレックスタイム制の仕事は、体調や通院の予定に合わせて働きやすい点がメリットです。
フレックスタイム制の内容は会社によって異なり、総労働時間(1ヶ月などの期間で働く時間の合計)やコアタイム(必ず会社にいなければいけない時間)が決まっていることも多くあります。会社のルールを守った上での勤務時間の調整となりますので、スケジュールの管理能力が求められます。
また、時間帯によっては職場に人が少なく、周りとの連携が取りにくい可能性もあります。フレックスタイム制を導入している企業に多い、IT系やクリエイティブ系のスキルがある人であれば、一人でもある程度は業務を進められるでしょう。
パート・アルバイト
パート・アルバイトは少ない勤務日数や時間から始められる仕事が多くあり、フルタイムで働くことに不安がある人におすすめの働き方です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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パート・アルバイトは、週1回から勤務可能、といった求人も多く、無理のないペースで始めやすい特徴があります。一方で閑散期や他の従業員の都合などで、希望する働き方ができないこともあり、収入も不安定になりがちです。
パート・アルバイトの仕事を探す際は、以下のような急な休みに対応してもらいやすい職種がおすすめです。
| 職種 | 理由 |
|---|---|
| コンビニや大手チェーンの飲食店での接客 | 従業員が多くシフトの代わりが見つかりやすい |
| スーパーやドラッグストアの品出し | 個別作業が多く、急なシフト変更にも柔軟に対応してもらいやすい |
| 倉庫の仕分け・ピッキング | 大人数で作業を分担する場合、一人休んでも他のメンバーでカバーしやすい |
大手チェーン店や倉庫、工場の仕事はシフトの代わりが見つかりやすい傾向にあります。求人情報に「急な休み考慮」と記載のあるものもあるので、確認してみましょう。
体調に不安がある人が働きにくい理由

体調に不安を抱えているとなぜ働きにくいのでしょうか。具体的にどのような要素がハードルとなっているのか、主な3つの理由を解説します。
- 体調不良で休みがちになる
- 職場から理解してもらいにくい
- 体調が悪化して退職してしまう
体調不良で休みがちになる
体調が不安定だと、急な休みや遅刻が増えてしまうことはよくあります。急な体調不良によって休みが続くと、本人が「職場に迷惑をかけている」と感じてしまい、さらに働くことへの不安が強くなる場合もあります。
職場から理解してもらいにくい
外見からは体調の問題が分かりにくい場合、「なぜ休むのか」「なぜ仕事ができないのか」と周囲から理解されにくいことがあります。
その結果、以下のような状況に陥ってしまうことがあります。
- 必要な配慮をしてもらえない
- 嫌な顔をされて職場に居づらくなる
- 陰口を言われて嫌な思いをする
求人だけでは理解のある職場か見えにくいため、面接の際に体調に不安があることを伝えて「急な休みに対応してもらえるか」、「必要な配慮が受けられるか」といったことを確認するようにしましょう。
体調が悪化して退職してしまう
合わない仕事を続けたり、体調が悪くても休めなかったりすると、体調が悪化して退職せざるを得なくなるケースもあります。
退職することで自信を失い、次の仕事探しに踏み出せなくなってしまうこともあるでしょう。
「体調に不安がある方向け」の支援制度・窓口
体調に不安があっても、適切な支援を受けたり、専門の窓口に相談することで、無理なく働けるケースも多くあります。体調に不安がある人が利用できる支援制度や窓口を紹介します。
職場での配慮(合理的配慮)
令和3年の障害者差別解消法の改正により、事業者は障害のある人に対して「合理的配慮の提供」が義務化されました。
合理的配慮の提供について、日本政府は以下のように説明しています。
障害のある人にとっての社会的なバリアについて、個々の場面で障害のある人から「社会的なバリアを取り除いてほしい」という意思が示された場合には、その実施に伴う負担が過重でない範囲で、バリアを取り除くために必要かつ合理的な対応をすること
勤務時間の調整
勤務時間の調整には以下のようなものがあります。
- 短時間勤務や時差出勤
- 休憩時間の確保
- 通院に合わせた出勤時間
上記のように、無理なく働ける勤務時間について職場に配慮を求めることができます。
業務内容の配慮
体力的な負担を考慮して業務内容を調整したり、作業量を変更したりするなどの配慮があります。
業務内容の配慮を求める時には、単に「やりたくない」とわがままを言っていると思われないように注意しましょう。自分の体調についてしっかりと説明し、配慮が必要な理由やどのような業務であれば可能なのかを理解してもらうことが重要です。
コミュニケーションの配慮
障害や特性によって職場での情報の受け取り方や伝え方に困難がある場合に受けることができる配慮です。
コミュニケーションには以下のような配慮があります。
- 文字などを用いながら分かりやすく指示を伝える
- 定期的に相談や面談の機会を設ける
- 相談担当者を決めておく
体調や通院の予定について、自分から相談するのが難しい人でも、担当者が決まっていたり面談の場があったりすると言いやすくなることもあります。
就労・相談の支援

体調に不安がある人が就労・相談の支援を受けられる場所として、ハローワーク、障害者就業・生活支援センター、地域障害者職業センターがあります。
各機関を利用するには予約が必要な場合があるので、事前に連絡をして確認するとよいでしょう。
ハローワーク(公共職業安定所)
ハローワークは国が運営する行政機関で、求人紹介や職業訓練の申し込みなどのサービスを受けることができます。
ハローワークには障害のある人向けの専門窓口が設置されていて、専門の相談員がついて以下のような支援を受けられます。
- 応募書類の作成支援や面接指導
- 職場実習や個別のマッチング
- 障害者就業・生活支援センターや地域障害者職業センターとの連携
体調や特性、本人の希望に合う求人を紹介し、就職をサポートしてもらえます。厚生労働省のホームページよりお住まいの地域のハローワークを確認できます。
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターは、障害のある人の就労と生活をサポートする機関です。就業と生活の間にある「・」から就ポツや中ポツと呼ばれることもあります。
障害者就業・生活支援センターは地域にたくさん設置されているため通いやすく、就労だけでなく生活面での支援が受けられる特徴があります。
体調の不安や生活リズムについての相談を通して、働く土台である生活を整えたい時に相談すると良いでしょう。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは、職業リハビリの専門家による適性検査や実践的な作業訓練を受けられる機関で、都道府県に1~2箇所設置されています。
- 適正調査で自分に向いてる仕事を知りたい
- トレーニングして就労に必要な力を身につけたい
上記のように、就職に向けて具体的で実践的な支援を受けたい人が利用する機関です。高齢・障害・求職者雇用支援機構のホームページから、お住まいの都道府県の障害者職業センターをお調べいただけます。
就労支援制度
就労支援制度は、障害や病気で就労が難しい人に対して働く場の提供や就労に向けた支援を行う福祉サービスです。
就労移行支援
就労移行支援とは、一般就労を目指す方に以下のような就労に必要な知識やスキルを身につけるための支援を行うサービスです。
- 生活リズムの改善など生活面の支援
- パソコン操作や軽作業、ビジネスマナーなどスキル訓練
- 求人探し、面接練習など就職活動のサポート
- 就職後、職場との相談や調整を行う就労定着支援
就労スキルの習得から、就職活動のサポート、長く働き続けるための定着支援まで受けることができます。
就労移行支援は利用期間が原則2年間となっているため、2年以内に就職を目指す必要があります。体調に不安が大きい時よりも、体調の波と上手く付き合いながら一般就職を目指す段階での利用がおすすめです。
就労継続支援A型
就労継続支援A型は一般就労が難しい方に、働く機会を提供する福祉サービスです。雇用契約を結んで働くため、原則的には地域の最低賃金以上が保証されています。
就労継続支援A型は、配慮を受けながらある程度の収入を得ることができます。ただし、雇用契約を結んでの就労となるため、一定以上の勤務日数や時間、作業量が求められるケースが多い点は注意が必要です。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、雇用契約を結んで働くことが難しい方などを対象に、働く場や就労に必要な支援を提供するサービスです。就労継続支援A型と違い雇用契約を結ばないため、給料ではなく通所日数や作業量に応じた「工賃」が支払われます。
就労継続支援B型のメリットは、柔軟な働き方ができることです。体調に合わせて週に1回から、など自分のペースで無理なく働ける事業所も多くあります。
就労継続支援B型は体調に合わせて働きやすい

前述の就労支援の中でも、体調に不安がある人が最も働きやすいと言えるのは就労継続支援B型でしょう。以下にその理由を解説します。
体調や生活リズムに合わせて働ける
就労継続支援B型は勤務日数や時間を柔軟に対応してもらいやすく、体調や生活リズムに合わせて働けます。
- 体力に自信がないから週2回から始めたい
- 朝は体調が悪いので昼から働きたい
- 通院の日は休みたい
こういった個人の事情に合わせて働けるため、無理なく続けやすいのです。
支援を受けながら働ける
就労継続支援B型では、作業だけでなく体調や生活についても相談できます。「今日は体調があまりよくない」「作業が難しい」といったときに、専門の支援員へ相談しながら進められることは、一般企業との大きな違いの一つです。
また、作業については以下のような支援を受けることができます。
- マニュアルを用意して一歩ずつ丁寧にサポートしてもらえる
- 作業の様子を見て体調が悪そうな場合は休憩を促してもらえる
一人ひとりの体調やペースに合わせてサポートしてもらえるので、安心して働けます。
一般就労も目指せる
就労継続支援B型で働きながら、作業能力を向上させたり生活リズムを安定させることで、就労継続支援A型や一般就労を目指すこともできます。
就労移行支援のように2年などの縛りもないため、焦らず自分のペースでステップアップしていきましょう。
体調に合わせて働くなら就労継続支援B型「就労センター」へ
愛知県で体調に合わせて働きたい方には、就労継続支援B型「就労センター」という選択肢があります。
就労センターの特徴
就労センターは障害や病気で体調に不安のある方でも安心して仕事ができる環境が整っています。具体的な特徴を詳しくご紹介します。
- 週1回半日から無理なく利用できる
- 豊富な仕事内容
- 体調を崩した時でも安心できる休憩スペース
- 一人ひとりに寄り添った支援と就労サポート
週1回半日から無理なく利用できる
就労センターは週1回半日から利用できます。体調や生活リズムに合わせて無理なく働けるため、負担が少なく長く働きやすい環境が整っています。
勤務日数や時間について、不安なことや希望があればお気軽にご相談ください。
豊富な仕事内容
就労センターでは多種多様な作業を取り揃えているため、ご自身の体調や得意分野に合った仕事を見つけやすくなっています。以下は就労センターでご用意しているお仕事の一例です。
- シール貼り
- 野菜のパック詰め
- パソコン作業
- 一般企業に出向いて行う作業(施設外就労)
- 組み立て・検品
- 封入・梱包
一人でコツコツと取り組める仕事も、仲間と協力して進める仕事も多数あり、自分の得意を活かして働くことができます。
体調を崩した時でも安心できる休憩スペース
体調に不安があると「勤務中にしんどくなったら・・・」と心配になる人も多いでしょう。就労センターでは体調を崩した時に、ゆっくり過ごせる休憩スペースをご用意しています。
個室やベッドも設置しているため、体調に波がある方でも安心してご利用いただけます。
一人ひとりに寄り添った支援と就労サポート
同じ障害や病気を抱えていても、症状や困りごとはそれぞれ異なり、必要な支援も違います。就労センターでは職員が一人ひとりの気持ちや不安に寄り添って支援します。
また、これまでに多くの利用者さんが一般企業への就職を果たしており、就活に関する相談やサポートも手厚く行っています。
体調に不安がある利用者さんの利用事例

就労センターでは、体調に不安を抱えている方でも自分に合ったペースで無理なく通所されている利用者さんも少なくありません。
ここでは、実際に体調を考慮しながら通所されている事例をご紹介します。
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昼夜逆転から安定通所できるようになった事例Aさんは元々一般就労をしていましたが、職場内での対人トラブルが原因で退職してしまいました。退職後は家に引きこもるようになり、昼夜逆転の生活を送っていました。
Aさんの状況を心配した母親の勧めもあり、就労センターの利用を開始しましたが、最初は心身の状態が安定せず、ほとんど通所できませんでした。しかし通所が習慣化していく中で生活リズムが改善すると共に体調も安定し、徐々に本来の明るさや自信も取り戻していきました。
1年ほどで安定した通所ができるようになり、今ではほとんど休むことなく毎日通所できています。 -
体調に合わせて通所日数を変更した事例真面目な性格でほぼ毎日就労センターを使用していたBさんでしたが、数か月前から休む日が増えていました。話を聞くと「最近疲れやすくて仕事に行くのが辛い」とのことでした。そこで出勤日数を減らす提案をしてみました。
最初は毎日働けなくなったことを残念に思う様子もありましたが、勤務の負担を減らすことで体調が安定し、今は週3日の勤務を継続できています。
この出来事をきっかけに、Bさんは「無理をしなくてもいい」と思えるようになり、以前より体調や生活の不安を積極的に相談できるようにもなりました。
【まとめ】体調に合わせて働ける仕事について
本記事では体調に不安がある人が働きやすい仕事や、利用できる制度について解説しました。最近では在宅ワークやフレックスタイム制など、場所や時間の自由が利く働き方も増えています。
そのような働き方は体調に不安がある人に向いているという面もありますが、一定以上の作業量やスピード、自己管理が求められる点は注意が必要です。
障害や病気で働くことに不安がある場合、まずは自分のペースや障害への理解のある環境で少しずつ働くことに慣れていくことをおすすめします。
「まずは無理のないペースで働きたい」「就労継続支援B型から一歩を踏み出したい」とお考えの方は、ぜひお気軽に就労センターへご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。














