- 就労継続支援B型ではどのくらい稼げるの?
- 工賃だけで生活できるの?
- A型との違いは?どっちの方が稼げるの?
この記事ではこれらの疑問について、詳しく解説します。
就労継続支援B型は、障害や体調に配慮しながら自分のペースで働ける一方で、一般的な給与水準と比較すると、高いとは言いにくいのが実情です。実際には、工賃だけで生活するのは難しいケースが多いのが現実です。
しかし、工賃の仕組みや実態を正しく理解し、自分に合った事業所を選ぶことで、無理のない働き方や収入アップを目指すことも可能です。
この記事では、就労継続支援B型の工賃の平均や生活の実態、収入を上げる方法までをわかりやすく解説します。
目次
就労継続支援B型の工賃はいくら?平均金額を解説

就労継続支援B型の工賃は、月額約24,000円前後が平均です。
ただし実際には、
- 1万円未満のケースも多い
- 3万円以上は一部の事業所のみ
というのが現実です。
この金額はあくまで全国平均であり、実際の工賃は利用する事業所や働き方によって大きく異なります。
そのため、「思ったより少ない」と感じる人もいれば、「自分のペースで働けるなら十分」と感じる人もおり、受け取り方には個人差があります。
ここでは、平均工賃の目安や地域差、1日当たりの金額について詳しく見ていきましょう。
平均工賃は月額約24,000円前後
厚生労働省の最新データでは、就労継続支援B型の平均工賃は月額24,141円(令和6年度)となっています。以下は近年の平均工賃の推移です。
| 年度 | 平均工賃(月額) |
|---|---|
| 令和4年度 | 17,031円 |
| 令和5年度 | 22,649円 |
| 令和6年度 | 24,141円 |
参考:厚生労働省
「令和5年度工賃(賃金)の実績について」
「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
この平均はあくまで目安であり、実際の受取額は利用日数や作業内容によって大きく異なります。
例えば、週3日程度の通所であれば月1万円〜2万円ほど、週5日通っても2万円〜3万円前後になるケースが多いのが実情です。
そのため、「平均よりも多く稼げるのでは」と期待していると、実際の金額とのギャップに驚くこともあるでしょう。
都道府県ごとに差がある
就労継続支援B型の工賃は、地域によっても差があります。都市部では比較的工賃が高い傾向がある一方で、地方では平均を下回るケースも少なくありません。
これは、事業所の収益状況や地域の仕事量、企業との連携の有無などが影響しているためです。同じ作業内容であっても、事業所が受注している仕事の単価によって、工賃に差が出ることもあります。
そのため、工賃を重視する場合は、地域や事業所ごとの違いを事前に確認することが大切です。
1日の工賃・時給換算の目安
就労継続支援B型の工賃は、時給に換算するとおおよそ100円〜300円程度になることが多いです。1日の工賃としては、500円〜1,500円前後が目安です。
一般的なアルバイトと比較すると低く感じるかもしれませんが、B型は雇用契約を結ばず、自分の体調やペースに合わせて働ける点が大きな特徴です。
そのため、就労継続支援B型の工賃は「生活費をすべてまかなう収入」というよりも、生活の一部を補う収入として捉えることが現実的です。
無理に収入だけを求めるのではなく、自分の体調やペースに合った働き方を選ぶことが大切です。
工賃と給料の違いとは?A型との比較も紹介
就労継続支援B型の「工賃」は、一般的な「給料」とは大きく異なります。結論から言うと、工賃は雇用契約に基づかない報酬であり、給料とは仕組みがまったく違うものです。
この違いを理解していないと、「思っていたより収入が少ない」と感じてしまう原因にもなります。
ここでは、工賃と給料の違いや、就労継続支援A型との比較について詳しく解説します。
工賃=雇用契約なしの報酬
就労継続支援B型で支払われる「工賃」は、一般的な給料とは性質が異なります。最大の違いは、雇用契約を結んでいない点です。
企業で働く場合は雇用契約を結び、その対価として給料が支払われます。一方、B型事業所では雇用契約を結ばず、「生産活動への参加に対する対価」として工賃が支払われます。
そのため、働いた時間に対して必ずしも一定の金額が保証されるわけではなく、体調や作業量に応じて柔軟に働ける反面、収入が低くなりやすい特徴があります。
給料との違い(A型との比較)
就労継続支援にはA型とB型がありますが、この2つは収入の仕組みが大きく異なります。
A型は雇用契約があるため、B型よりも収入が安定しやすい特徴があります。一方、B型は雇用契約がないため、最低賃金は適用されず、工賃として支払われます。
そのため、収入面だけを見るとA型の方が高くなりやすいですが、求められる働き方にも違いがあります。以下の表で、A型とB型の違いを整理します。
| 項目 | A型 | B型 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あり | なし |
| 給与形態 | 給料(賃金) | 工賃 |
| 最低賃金 | 適用される | 適用されない |
| 働き方 | 一定の勤務が必要 | 自分のペースで働ける |
| 収入の目安 | 比較的安定 | 変動しやすい |
参考:厚生労働省「障害者の就労支援について」
このように、「収入の高さ」と「働きやすさ」のバランスが大きな違いです。
最低賃金が適用されない理由
就労継続支援B型で最低賃金が適用されない理由は、制度の目的にあります。
B型は「一般就労が難しい人に、働く機会や訓練の場を提供すること」を目的とした福祉サービスです。そのため、企業のように労働力として成果を前提とした雇用関係ではなく、あくまで支援の一環としての活動と位置づけられています。
また、事業所の収益は限られており、その中から利用者への工賃が分配される仕組みです。もし最低賃金をそのまま適用すると、事業所の運営自体が難しくなる可能性もあります。
このような背景から、B型では最低賃金が適用されず、結果として工賃は低くなりやすいのが現実です。
就労継続支援A型との違いを解説

就労継続支援A型とB型は、どちらも障害のある人の就労を支援する制度ですが、収入の仕組み・働き方・求められる安定性が大きく異なります。
結論から言うと、
- A型=雇用契約に基づく
- B型=体調や状況に合わせた「訓練・社会参加の場」
という位置づけです。
就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結んだうえで働く仕組みです。そのため、労働者として扱われ、最低賃金が適用されるのが大きな特徴です。
厚生労働省の令和6年度のデータでは、A型の平均賃金は月額91,451円(全国平均)です。
| 都道府県 | 平均給与(月額)令和5年度 | 平均給与(月額)令和6年度 |
|---|---|---|
| 北海道 | 87,766円 | 92,083円 |
| 東京都 | 106,498円 | 111,818円 |
| 愛知県 | 85,738円 | 91,355円 |
| 大阪府 | 89,367円 | 96,516円 |
| 全国平均 | 86,752円 | 91,451円 |
参考:厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
A型は勤務時間や日数はある程度決まっており、一般的なアルバイトに近い働き方です。毎月の収入も比較的安定しやすく、「しっかり働いて収入を得たい」という人に向いています。
ただし、その分だけ体調管理や出勤の安定性が求められるため、継続して働ける状態であることが前提です。
B型は自分のペース重視
一方、就労継続支援B型は雇用契約を結ばず、体調や状況に合わせて働ける柔軟さが特徴です。
工賃は事業所の生産活動による収益から支払われるため、収入は安定しにくいものの、以下のような柔軟性があります。
- 体調に合わせて通所日数を調整できる(週1日〜も可)
- 作業時間も短時間からスタート可能
- 作業内容も段階的に選べる
あくまで「働く練習の場」としての側面が強く、収入よりも継続や安定を重視した仕組みです。
どちらを選ぶべきかの考え方
A型とB型のどちらを選ぶべきかは、「今の自分の状態」と「何を優先したいか」で判断することが大切です。以下の表は、判断の目安をまとめたものです。
| 判断基準 | A型が向いている人 | B型が向いている人 |
|---|---|---|
| 体調の安定 | 安定している | 波がある |
| 勤務時間 | 毎日働ける | 短時間・不定期でも可 |
| 収入 | 安定収入を重視 | 無理なく働くことを重視 |
| 目的 | 一般就労に近い形 | リハビリ・社会参加 |
最初はB型からスタートし、体調やスキルが安定してきた段階でA型へ移行するケースもあります。
無理に収入だけで選ぶのではなく、「継続できるかどうか」を軸に考えることが、結果的に長く働くためのポイントです。
B型の工賃だけで生活できる?実態を解説

就労継続支援B型の平均工賃は、厚生労働省の令和6年度のデータで月額24,141円です。
この金額を見て、「これだけで生活できるのか?」「これだけしかもらえないのか…」と感じる人も多いかもしれません。ですが、その感覚はとても自然です。
工賃のみで生活するのは難しいケースが大半です。ここでは、実際の生活費との比較や、現実的な収入構成を踏まえて解説します。
結論:工賃だけでの生活は難しいケースが多い
一般的な一人暮らしの生活費は、地域差はあるものの月10万円〜15万円程度が目安とされています。一方で、B型の平均工賃は24,141円です。
大きな差があるため、工賃のみで家賃や食費、光熱費などをまかなうのは非常に厳しいといえるでしょう。そのため、B型の工賃は「生活費の柱」というよりも、生活を補助する収入として考えることが現実的です。
実際は支援制度と併用する人が多い
実際に就労継続支援B型を利用している人の多くは、工賃だけで生活しているわけではありません。障害年金や生活保護などの支援制度と組み合わせて生活を成り立たせているケースが一般的です。
主な収入の組み合わせ例としては、以下のようなパターンがあります。
- 工賃+障害年金
- 工賃+生活保護
- 工賃+家族の支援
| 収入源 | 月額目安 |
|---|---|
| 障害年金 | 約60,000円〜70,000円 |
| B型工賃 | 約20,000円〜30,000円 |
| 合計 | 約80,000円〜100,000円 |
※個人の等級や地域によって変動あり
このように複数の収入源を組み合わせることで、無理のない生活を維持しています。
無理のない働き方が前提
就労継続支援B型は、収入を最大化することよりも、無理なく働き続けることを重視した制度です。
体調に合わせて通所日数を調整できたり、短時間から始められたりするため、継続しやすい環境が整っています。
- 週1〜5日通所
- 1日2〜6時間の作業
- 作業内容も体力に応じて選択可能
そのため、「たくさん稼ぐ」というよりも、「生活リズムを整えながら少しずつ働く」という考え方が前提です。
世帯・一人暮らしでの違い
生活のしやすさは、世帯状況によって大きく変わります。
- 家族と同居→工賃は補助的な収入として活用
- 一人暮らし→工賃だけでは生活は困難、制度との併用が必須
実家で家族と暮らしている場合は、生活費の負担が軽減されるため、工賃が少なくても比較的安定した生活が可能です。一方で、一人暮らしの場合は家賃や生活費をすべて自分で負担する必要があるため、工賃だけでは生活が成り立たないケースがほとんどです。
そのため、一人暮らしを検討している場合は、支援制度の活用を前提に考えることが重要です。
就労継続支援B型は収入以外の価値もある
就労継続支援B型の価値は、収入面以外でも以下のメリットがあります。
日中の居場所ができる
就労継続支援B型を利用することで、日中に安心して過ごせる居場所ができます。自宅にこもりがちな生活から一歩踏み出し、外に出るきっかけにもなります。
生活リズムが整う
定期的に通所することで、起床や外出の習慣が身につき、生活リズムが整いやすくなります。体調管理の安定にもつながります。
社会とのつながりを持てる
スタッフや他の利用者と関わることで、人とのつながりを感じられるようになります。孤立を防ぎ、安心感のある環境で過ごすことができます。
少しずつスキルを身につけられる
作業を通じて、無理のない範囲でスキルを身につけることができます。経験を積み重ねることで、自信や次のステップにつながる可能性もあります。
このように、B型は「働くことに慣れる」「社会参加の機会を持つ」といった役割も担っています。
収入面だけで判断するのではなく、働く意義や日常生活の充実に寄与する点も含めて自分に合った働き方かどうかを考えることが大切です。
利用できる主な支援制度を解説
就労継続支援B型の工賃だけで生活するのが難しい場合、多くの方は公的な支援制度を併用しています。ここでは、代表的な制度とその役割を整理して解説します。
| 制度名 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 障害年金 | 障害の状態に応じて支給される年金 | 生活の柱になる収入 |
| 自立支援医療 | 医療費の自己負担を軽減 | 通院の負担を減らせる |
| 生活保護 | 最低限度の生活を保障 | 収入が少ない場合の最終的な支え |
| 交通費・食事補助 | 事業所ごとの独自支援 | 実質的な負担軽減 |
障害年金
障害年金は、病気や障害によって生活や仕事に制限がある場合に支給される公的年金です。受給できれば、毎月一定額の収入が得られるため、生活の基盤となる重要な制度です。
実際には「工賃+障害年金」で生活している人も多く、就労継続支援B型と非常に相性の良い制度といえます。
参考:厚生労働省「障害年金制度の仕組みと考え方」
自立支援医療
自立支援医療(精神通院医療)は、通院にかかる医療費の自己負担を軽減する制度です。通常3割負担の医療費が、1割程度まで軽減される場合があります。
継続的な通院が必要な人にとって、医療費の負担が減ることで生活の安定につながります。
参考:厚生労働省「自立支援医療の概要」
生活保護
生活保護は、収入が最低生活費に満たない場合に、その差額を支給する制度です。就労継続支援B型の工賃が少ない場合でも、生活保護を受給することで最低限の生活を維持できます。
工賃がある場合は、工賃を差し引いた金額が支給されます。
参考:厚生労働省「生活保護制度」
交通費・食費補助など
事業所によっては、交通費の支給や昼食の補助など、独自の支援を行っている場合があります。
例えば、
- 送迎サービス
- 昼食無料
- 交通費補助
などがあり、これらを活用することで実質的な生活費の負担を軽減することが可能です。
工賃の決まり方とは?仕組みを解説

就労継続支援B型の工賃は、単純に「働いた時間」だけで決まるわけではありません。事業所の収益や作業内容、参加状況など、複数の要素が組み合わさって決まります。
| 要素 | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 生産活動の利益 | 商品販売・作業請負などの収益 | 非常に大きい |
| 作業量・作業時間 | どれだけ作業に参加したか | 大きい |
| 作業内容 | 軽作業か専門作業か | 中程度 |
| 事業所の運営方針 | 分配方法や評価基準 | 中〜大 |
つまり、「事業所の収益力」と「個人の参加度」の両方で決まる仕組みです。
生産活動の利益から支払われる
就労継続支援B型の工賃は、生産活動によって得た利益から支払われます。
- 作業(軽作業・清掃・パソコン作業など)を行う
- 事業所が企業から報酬を受け取る
- 経費(材料費・運営費など)を差し引く
- 残った利益を利用者へ分配する
この仕組みからわかる通り、売上がなければ工賃も上がらない構造です。
参考:厚生労働省
「障害者福祉施設における就労支援の概要」
「就労継続支援事業における生産活動の活性化に関する調査研究」
平均工賃3,000円ルール
就労継続支援B型には、「平均工賃月額3,000円以上」という基準があり、事業所として最低限の生産活動を維持するための目安です。この基準はあくまで最低ラインですが、実際の工賃は大きく幅があります。
| 工賃水準 | 月額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 低水準 | 3,000円〜10,000円 | 作業が少ない・収益が低い |
| 中水準 | 10,000円〜30,000円 | 大きい |
| 作業内容 | 軽作業か専門作業か | 一般的な事業所 |
| 高水準 | 30,000円以上 | 商品力・企業連携が強い |
この差が、「事業所選びが重要」と言われる理由です。
参考:厚生労働省「就労継続支援B型に係る報酬・基準について<<論点等>>」
【具体例】通所日数による工賃の違い
同じ事業所でも、通所日数によって工賃は変わります。
| 通所頻度 | 月額工賃の目安 |
|---|---|
| 週1〜2日 | 5,000円〜10,000円 |
| 週3日 | 10,000円〜20,000円 |
| 週5日 | 20,000円〜30,000円 |
| 高工賃事業所(週5日) | 40,000円以上もあり |
このように、「どれだけ通えるか」も収入に直結します。工賃に差が出る最大の理由は、「事業所のビジネスモデル」です。
例えば、
- 単純軽作業中心→単価が低く工賃も安い
- 企業と継続契約→安定収益で工賃も安定
- 自社商品販売→利益率が高く高工賃
つまり、福祉サービスでありながら事業としての強さが工賃を左右するのです。
仕事内容や事業所による工賃の違い
同じB型でも、仕事内容によって工賃は大きく変わります。
| 作業内容 | 工賃傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 単純軽作業 | 低め | 単価が低い |
| 清掃・施設作業 | 中程度 | 継続案件が多い |
| IT・専門作業 | 高め | 付加価値が高い |
| 商品販売 | 高め | 利益率が高い場合あり |
「仕事の種類=収入」と考えるとわかりやすいです。
日給・時給・作業別の違い
工賃の支払い方法にも違いがあります。
| 支払い方法 | 特徴 |
|---|---|
| 日給制 | 通所した日数で決まる |
| 時給制 | 作業時間に応じて支給 |
| 出来高制 | 作業量・成果で決まる |
特に出来高制の場合は、作業スピードや慣れによって収入差が出ることもあります。
工賃を上げる方法を解説

就労継続支援B型の工賃は、完全に固定されているわけではありません。工夫次第で上げられる可能性もあります。ここでは、現実的に効果のある方法を解説します。
- 工賃の高い事業所を選ぶ
- 作業スキルを上げる
- 他の働き方との違いと選択肢を理解する
工賃の高い事業所を選ぶ
工賃を上げるうえで、最も影響が大きいのが事業所選びです。前章でも解説した通り、工賃は事業所の収益力に大きく依存します。そのため、最初から工賃水準の高い事業所を選ぶことが重要です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 企業との取引がある | 安定した収益がある |
| 作業の種類が豊富 | 利用者に合った配置ができる |
| 工賃を公開している | 透明性が高い |
見学時に確認すべきポイント
実際に見学する際のポイントは、以下を必ずチェックしましょう。
- 平均工賃(月額・時給)
- 作業内容(単価が低すぎないか)
- 通所日数の平均
- 工賃の支払い方法
ここを見ずに選ぶと、イメージとのズレが生じてしまうことがあります。
作業スキルを上げる
同じ事業所でも、スキルによって任される作業が変わることがあります。例えば、スキルが上がることで、より単価の高い作業に関われる可能性があります。
| ステップ | 内容 | 工賃への影響 |
|---|---|---|
| 初級 | 軽作業中心 | 低め |
| 中級 | 作業の補助・管理 | 中程度 |
| 上級 | 専門作業・パソコン作業 | 高め |
スキルアップの具体例
- タイピング・データ入力などのPCスキル向上
- 清掃技術の向上
- ハンドメイド商品の品質向上
- コミュニケーション能力
「できることが増える=選べる仕事が増える=工賃アップ」につながります。
他の働き方との違いと選択肢を理解する
収入を大きく増やしたい場合は、他の選択肢も視野に入れることが重要です。
| 項目 | B型 | A型 | 一般就労 |
|---|---|---|---|
| 月収 | 1〜3万円 | 5〜10万円 | 10万円以上 |
| 安定性 | 低い | 高い | 非常に高い |
| 自由度 | 高い | 中 | 低い |
| 負担 | 軽い | 中 | 高い |
| 対象者 | 体調に不安がある人 | 安定して働ける人 | 一般就労可能な人 |
このように、収入が高い働き方ほど安定性は高くなる一方で、求められる勤務の負担も大きくなる傾向があります。自分の体調や生活状況に合わせて、無理なく続けられる働き方を選ぶことが大切です。
現実的なステップ例
多くの人は、以下のような流れでステップアップしています。B型は「ゴール」ではなく、次のステップへの準備段階という考え方も重要です。
- B型で生活リズムを整える
- スキルを身につける
- A型または就労移行支援へ
- 一般就労へ
自分に合った事業所の選び方を解説
就労継続支援B型は、事業所によって環境や工賃、支援内容が異なります。そのため、「どこを選ぶか」で満足度も大きく変わります。
工賃だけで選ばないことが大切
工賃は重要なポイントですが、それだけで選ぶのはおすすめできません。なぜなら、無理をして通えなくなってしまうと、結果的に収入も安定しなくなるためです。
例えば、以下のような場合、長く続けることが難しくなります。大切なのは「無理なく続けられるか」です。
- 工賃が高いが作業がきつい
- 人間関係が合わない
- 通所が負担になる
作業内容・通いやすさ・雰囲気
事業所選びでは、以下の3点を必ずチェックしましょう。
- 作業内容…自分に合っているか・無理がないか
- 通いやすさ…自宅からの距離・送迎の有無
- 雰囲気…利用者同士・スタッフの関係性
特に雰囲気は、実際に行ってみないとわからない部分です。「ここなら安心して通えそう」と感じられるかどうかが重要です。
見学・体験利用のすすめ
事業所選びで失敗しないためには、見学や体験利用が欠かせません。パンフレットやホームページでだけではわからない部分を確認することが大切です。可能であれば、複数の事業所を比較することをおすすめします。
- 実際の作業内容
- 利用者の様子(無理していないか)
- スタッフの対応
- 1日の流れ
支援体制や職員との相性
見落とされがちですが、職員との相性は非常に重要です。良い事業所には「丁寧に話を聞いてくれる」「無理に通所を勧めない」「個々のペースを尊重してくれる」などの特徴があります。
支援の質や職員との相性は長く通所できるかどうかに直結するため、大切なポイントと言えるでしょう。
工賃の高い就労センターで自分らしく働きませんか

工賃が高い事業所を選びたい人には、就労センターもおすすめです。就労センターは、愛知県内の平均工賃(月額約27,000円前後)と比較して、月額42,000〜47,000円程度と高水準の工賃が特徴です。
また、仕事の種類の豊富さや週1回・半日からの利用、個室環境、昼食・送迎無料など、無理なく働ける環境が整っている点も魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工賃水準 | 月額42,000円〜47,000円程度 |
| 利用頻度 | 週1回・半日からOK |
| 環境 | 個室あり |
| サポート | 昼食・送迎無料 |
作業の種類も豊富で、自分に合った仕事を見つけやすい点も魅力です。また、無理のないペースで通所できるため、体調に不安がある人でも安心して利用できます。
「収入」と「働きやすさ」の両方を重視したい人に向いています。
よくある質問
就労継続支援B型についてよくいただく質問をまとめました。参考になさってください。
Q.工賃は毎月どのくらいもらえる?生活費として足りる?
平均は月額2万円〜3万円程度です。ただし、通所日数や事業所によって大きく異なります。
工賃だけで生活するのは難しいケースが多く、障害年金などと併用するのが一般的です。
Q.週何日から就労継続支援B型に通えますか?
事業所によりますが、週1日から利用できるケースが多いです。体調に合わせて徐々に日数を増やすことも可能です。
Q.在宅でB型サービスを利用できますか?
事業所によっては在宅対応している場合もあります。ただし、自治体の判断や条件があるため、事前の確認が必要です。
Q.工賃が高いB型事業所はどうやって探すの?
以下の方法がおすすめです。
- 事業所のホームページで平均工賃を確認
- 見学時に直接質問する
- 複数の事業所を比較する
「工賃を公開しているかどうか」も重要な判断材料です。
Q.工賃はいつ支払われますか?
多くの事業所では、月末締め・翌月払いが一般的です。ただし、支払日や方法は事業所ごとに異なります。
【まとめ】就労継続支援B型の工賃について
厚生労働省の最新データでは、就労継続支援B型の平均工賃は月額24,141円(令和6年度)と決して高くありません。そのため、工賃だけで生活するのは難しく、障害年金などの支援制度と併用することが現実的です。
一方で、B型には「無理なく働ける」「生活リズムを整えられる」といった大きなメリットもあります。
また、工賃は事業所によって大きく異なるため、工賃水準・作業内容・通いやすさ・支援体制などを総合的に判断することが大切です。
自分に合った環境を選ぶことで、無理なく働き続けることができ、結果として生活の安定にもつながります。ご不明な点があれば、見学や相談を通じて確認してみてください。まずは1カ所でも見学してみるのがおすすめです。

2014年に行政書士資格取得後、行政書士法人にて研鑽を積み、2016年から障害福祉分野に注力。福祉事業所には欠かせない都道府県・市町村への各種申請件数は100件以上。
また、福祉施策調査を実施し、障害福祉事業所に対し、運営提言も行っている。「行政書士ありもと法律事務所」の代表行政書士でもある。












